富士宮
- 2016/11/17
- 23:52
静岡県富士宮市に行ってきました。

富士山!!大きい!
富士宮は、南隣富士市にある東海道新幹線新富士駅からバスか、東海道線富士駅より身延線乗換で行くことができます。他にも、東京駅や新宿駅から高速バスが出ているようです。富士宮、富士宮、富士宮やきそばで有名な富士宮!あーーーーーっ!!!
富士宮やきそばを食べていない!
それはさておき、それなりに知名度が高いと思われる富士市や富士宮市。実は、自治体(市町村)の名前としてはそう古いものではないようです。
富士→昭和4年に富士郡加島村が町制施行し、その際に名称を富士町とした。
富士宮→昭和17年に大宮町が富丘村と合併し市制施行。その際に名称を富士宮市とした。
「富士山」は、富士郡から付いた名とも言われており、富士郡の範囲は概ね現在の富士市と富士宮市(の富士川以東)。
昭和になって「村」から「町」になった富士、江戸時代から「町」で、戦前には既に「市」だった富士宮。大宮とは、富士山本宮浅間大社の門前町という意味であり、富士宮とは富士ノ(大)宮の意。
こうやって見ると、実は新幹線や東海道線の通る富士よりも、富士宮の方が歴史のある主要な街だったということが理解できます。

富士山本宮浅間大社。
駿河国一ノ宮というだけでなく、全国の浅間神社の総本山。さすが富士山の麓の街だけあります。
少し前にお祭りがあって賑わっていたと聞きましたが、この本宮とは別に、富士山頂に奥宮があるとのこと。伊勢神宮みたいですね。一度は富士山に登ってみたい。
ところで、富士と言えば、富士川という川があります。
何の意識もなしに「ふじがわ」と呼んでしまったんですが、地元の人は「ふじかわ」と呼んでいました。実はこれ、「4音の川で、2音目が濁るものは『かわ』と呼ぶ」という静岡の発音法則によるものらしいです。なので、大井川は「おおいがわ」で、安倍川は「あべかわ」。安倍川もちの安倍川です。
隅田川、多摩川、江戸川…全く意識をしてませんでしたが、関東では河川の川を「がわ」と呼ぶ傾向が強い気がします。あらかわ(荒川)など例外もありますが。
他には、仙川と千川が「せんかわ」。京王線仙川駅は「せんがわえき」ですが、近くにある川は「せんかわ」とのこと。そういえば、仙川に行った時も、地元の人が川のことを「せんかわ」と呼んでいました。どういう法則なのだろう?
そういえば、昔静岡市に観光に行ったことがあるのですが、静岡市には駿府城という城がありました。現在は公園になっています。
駿府の読みは「すんぷ」
これをなぜか「すんぶ」と勝手に思い込んでいました。これは発音法則がどうというよりも自身の不勉強さによるものですが、「すんぷ」と読めない方も少なくないのではないかと思います。
駿府とは、駿河(するが)国の府中、つまり駿河の中心という意味で、今の静岡市中心部を意味するものでした。
そもそも静岡という地名は明治以降にできた新しい地名で、静岡市にある賤機山(しずはたやま)に因んで付けた賤ヶ丘(しずがおか)を、「賤」の字が宜しくないということで佳き字に変えたもの。なので、静岡という地名に歴史性は薄いですが、伊豆、駿河、遠江の三国に跨る県の県庁所在地としては、駿府を名乗るよりも良いのかもしれません。
ところで、現在の静岡市には葵区、駿河区、清水区の3区があります。清水区は、清水エスパルスやちびまる子ちゃんで有名なあの港町清水のこと。
清水市は、静岡市に吸収…ではなく、静岡市と新設合併し、新たに誕生した静岡市の一部となりました。そして、政令指定都市への移行で旧清水市部分(後に庵原郡蒲原町、由比町部分も)が静岡市清水区となった訳ですが、NACK5(埼玉のFM)の番組のパーソナリティであるバカボン鬼塚氏(清水出身)は、静岡県出身のリスナーの方にこんなことを言っていました。
「市いいよね!清水は静岡市清水区だから!清水市なくなっちゃったから!」
と清水市がなくなったことを残念に思っているようでした。
清水市ほど有名な市がこんな簡単になくなってしまったのも残念な気がしますが、現在の静岡市もさいたま市も誕生して既に十数年。都心でも見かける「静岡市はいいねぇ」というちびまる子ちゃんのバスの姿が、合併してからもう大分年月が経ったのだぞという事実を物語っているのかもしれません。
本日のポイント
・富士宮に行ったら、富士宮焼きそばを食べよう。
・知らない土地の地名や河川の読み方は、思い込みで読まずに調べてみよう。

富士山!!大きい!
富士宮は、南隣富士市にある東海道新幹線新富士駅からバスか、東海道線富士駅より身延線乗換で行くことができます。他にも、東京駅や新宿駅から高速バスが出ているようです。富士宮、富士宮、富士宮やきそばで有名な富士宮!あーーーーーっ!!!
富士宮やきそばを食べていない!
それはさておき、それなりに知名度が高いと思われる富士市や富士宮市。実は、自治体(市町村)の名前としてはそう古いものではないようです。
富士→昭和4年に富士郡加島村が町制施行し、その際に名称を富士町とした。
富士宮→昭和17年に大宮町が富丘村と合併し市制施行。その際に名称を富士宮市とした。
「富士山」は、富士郡から付いた名とも言われており、富士郡の範囲は概ね現在の富士市と富士宮市(の富士川以東)。
昭和になって「村」から「町」になった富士、江戸時代から「町」で、戦前には既に「市」だった富士宮。大宮とは、富士山本宮浅間大社の門前町という意味であり、富士宮とは富士ノ(大)宮の意。
こうやって見ると、実は新幹線や東海道線の通る富士よりも、富士宮の方が歴史のある主要な街だったということが理解できます。

富士山本宮浅間大社。
駿河国一ノ宮というだけでなく、全国の浅間神社の総本山。さすが富士山の麓の街だけあります。
少し前にお祭りがあって賑わっていたと聞きましたが、この本宮とは別に、富士山頂に奥宮があるとのこと。伊勢神宮みたいですね。一度は富士山に登ってみたい。
ところで、富士と言えば、富士川という川があります。
何の意識もなしに「ふじがわ」と呼んでしまったんですが、地元の人は「ふじかわ」と呼んでいました。実はこれ、「4音の川で、2音目が濁るものは『かわ』と呼ぶ」という静岡の発音法則によるものらしいです。なので、大井川は「おおいがわ」で、安倍川は「あべかわ」。安倍川もちの安倍川です。
隅田川、多摩川、江戸川…全く意識をしてませんでしたが、関東では河川の川を「がわ」と呼ぶ傾向が強い気がします。あらかわ(荒川)など例外もありますが。
他には、仙川と千川が「せんかわ」。京王線仙川駅は「せんがわえき」ですが、近くにある川は「せんかわ」とのこと。そういえば、仙川に行った時も、地元の人が川のことを「せんかわ」と呼んでいました。どういう法則なのだろう?
そういえば、昔静岡市に観光に行ったことがあるのですが、静岡市には駿府城という城がありました。現在は公園になっています。
駿府の読みは「すんぷ」
これをなぜか「すんぶ」と勝手に思い込んでいました。これは発音法則がどうというよりも自身の不勉強さによるものですが、「すんぷ」と読めない方も少なくないのではないかと思います。
駿府とは、駿河(するが)国の府中、つまり駿河の中心という意味で、今の静岡市中心部を意味するものでした。
そもそも静岡という地名は明治以降にできた新しい地名で、静岡市にある賤機山(しずはたやま)に因んで付けた賤ヶ丘(しずがおか)を、「賤」の字が宜しくないということで佳き字に変えたもの。なので、静岡という地名に歴史性は薄いですが、伊豆、駿河、遠江の三国に跨る県の県庁所在地としては、駿府を名乗るよりも良いのかもしれません。
ところで、現在の静岡市には葵区、駿河区、清水区の3区があります。清水区は、清水エスパルスやちびまる子ちゃんで有名なあの港町清水のこと。
清水市は、静岡市に吸収…ではなく、静岡市と新設合併し、新たに誕生した静岡市の一部となりました。そして、政令指定都市への移行で旧清水市部分(後に庵原郡蒲原町、由比町部分も)が静岡市清水区となった訳ですが、NACK5(埼玉のFM)の番組のパーソナリティであるバカボン鬼塚氏(清水出身)は、静岡県出身のリスナーの方にこんなことを言っていました。
「市いいよね!清水は静岡市清水区だから!清水市なくなっちゃったから!」
と清水市がなくなったことを残念に思っているようでした。
清水市ほど有名な市がこんな簡単になくなってしまったのも残念な気がしますが、現在の静岡市もさいたま市も誕生して既に十数年。都心でも見かける「静岡市はいいねぇ」というちびまる子ちゃんのバスの姿が、合併してからもう大分年月が経ったのだぞという事実を物語っているのかもしれません。
本日のポイント
・富士宮に行ったら、富士宮焼きそばを食べよう。
・知らない土地の地名や河川の読み方は、思い込みで読まずに調べてみよう。
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